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ひとりぼっち惑星

2016/09/12

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ひとりぼっち惑星」というゲームアプリがあります。
流行ったのでご存知の方も多いかもですが、私は知りませんでした。
そしていざやってみると妙な中毒性と癒し効果があります。

どんなゲームかと言いますと
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>ひと が もう いない ほし
ひとりぼっち の いきもの が
そら から の こえ を さがすため
こわれた きかい の ぶひん を あつめ
あんてな  を おおきく していきます

ほぼ放置ゲーです。

プレイヤーは、誰もいない星でひとりぼっちでいる「いきもの」。
人工知能たちが延々と誰もいない星で戦争をしています。
その中で、壊れた機械の部品を「いきもの」は集め、アンテナを大きくします。
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上の写真の真ん中にあるのがそのアンテナです。
大きくすると、誰かが飛ばした通信を受信できるようになるのです。
最終的には、プレイヤーである「いきもの」自身も、他のひとちぼっちの誰かに向けて、メッセージを送信できるようになります。
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メッセージは誰が書いたものか、誰が受け取ったのかは分からない仕組みになっています。
自分が送信できるようになるには、とにかくたくさんの部品を集めなければいけないのですが、
さほど時間はかかりません。放置してたら勝手に集まるし。

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時々「ガガ…ピーッ」という音がして画面が揺らいだり画質が乱れたりします。
落ちてくるパーツもよく見ると色々あって楽しい。

いきなりゲームの話でしたが、
私は自分の制作についてもう一度見つめなおさなくてはいけない、と思っていて、
誰にも会いたくなかったし、誰ともしゃべりたくないような頭痛がする憂ウツな時間が少し続いていて、
そんな気分にぴったりなタイトルのゲームを知ったので、とりあえずプレイしてみようと思ったのです。
文章に起こすとめっちゃ現実逃避してるヤツだなとも思いますけどね 笑

とりあえず始めるにあたってちょっと調べたら、
「こんな文章が送られてきた!」というツイートのまとめなどを発見しました。
まさしく、自分の制作の原点、スタート地点とも言える文章があったのです。

以下画像の文章引用

わたしは こどもとおはなしをする
しごとを しています

ほいくえん や がっこうのせんせいでは
ありません

いわゆる しょうすうは のかんがえをもった
こどもと はなしをします

こせいはの みんなとかかわることは
あきないし とってもたのしいです

でも そんなこたちは たいてい
まわりからりかいされなかったり
ぞんざいにあつかわれ

こころにきずをおっています

わたしのこえが あなたにとどくなら
おねがいします

どうか そのこたちのこえを
ひろってあげてください

うそついてる よわむしだ
そうおもうまえに

なんで このこはこういうことをしたんだろう
わたしには このこになにができるだろう
そうかんがえてみてください

へんなひと とおもってもいい
でも よのなかから はじかないで

このぶんをよんでくれた あなたなら
やさしさで ひとを つつめるはず

あ もしかしたら
しょうすうは のこどもが
これをよんでいたりしてね

わたしは あなたのようなこが
だいすきです

もしかしたら つらいおもいを
しているかもしれないね
ひとりぼっち かもしれない

でもね

そんなあなたをみてくれるひとが
このよには ぜったい いるよ
だから あきらめないでね

そして おなじようにつらいおもいをして
いるこがいたら よりそってあげてね

あなたになら できるよ

私が描く人物たちについて、鑑賞する人の立場から考えると、
本当は想像の余地を残さねばと思うので、
あまり解説をしないほうがいいのかもしれないと思いながらも、まさしくこの文章がテーマだったので、少し触れたいと思います。

私が描く子たちは、学校や街や、人のいるコミュニティでまっとうに楽しそうに笑っている子たちではありません。
街のなかで、道行く子たちの中に、つまんなさそうに、不機嫌そうにふてくされて歩いている子たちがいますよね?
楽しそうな子たちを遠巻きに見てる子たち。
明日学校に行きたくないと思っている子たち。
個性的で、でもみんなと馴染めない子たち。
みんなのなかで一人だけ精神年齢がオトナ/コドモすぎる子たち。
エトセトラ。

彼ら/彼女らが主役です。

あの子たちは、自分の魅力にはなかなか気がつかないまま。
傷ついた、さみしい心を抱えたまま。
ほんとうは最高に愛らしくて、素敵なんだと言いたい。

私は、RESONANCEでのギャラリートークは正直サボってしまいたいくらいガタガタの状態でした。人前で自分の作品の解説なんかしたくなかったです。

でもやるって言っちゃったしなあ。やりたくないなあ。

そんな最低な感じで喋っていて、出てきた言葉が上記のツイートなのです。
もう本当に最低の最悪の状態だったからこそ、大切なものを掬い上げることができたのかも?

誰に向けて描きたいのかって話なんですよ。
答えは「そんなこたち」ですよ。
迷いをしっかり抜けたかと言えば、それはまだ分かりません。
もしかしたら、1年後には絵画(という1点モノ)オンリーという形では無くなっているかもしれませんが、
少なくとも絵を描くということは絶対にやめるつもりはないです。

最悪のところから、ちゃんとそこを思い出せてよかったね、というお話。

ちなみにTwitter上で#ひとりぼっち惑星でいろんな言葉を見ることもできます。
そしてどうやらサウンドトラックまで出るらしい。ちょっと、いやかなり欲しい。

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